私の考える「最強の課長(10箇条)」 NPO法人 最長の課長研究会 理事
山本 真規子(やまもと まきこ)からのメッセージ

1.組織内での自分自身の役割を気づかせるマネジメント

【キーワード】「このチームで絶対に勝ちたい!」と思える組織に
【解説】課長の一言 「新人のお前も、チームで欠くことのできない重要な一員なんだ」という言葉で、自分自身の役割に気づき、個人目標以上に、課の目標達成に貢献したいと考えるようになった瞬間。


2.いつでもやり直しができる柔軟な組織づくり

【キーワード】新しい課への異動により、真の力を出し切れる瞬間!
【解説】初めて配属された課の中で、どうしても仕事の成果が出せず、悶々としていた新人時代。その後、課の移動でこれまでの自分をゼロクリア。新たな課長と新鮮な環境の元、仕事がどんどん面白くなっていった。


3.機会の平等を実感させるマネジメント

【キーワード】新人もゼロワンと同じ土俵で戦うべし!
【解説】過去、難攻不落たったクライアントを担当。歴代のTOP営業マンが落とせない企業であっても、新人ならでは「新たな視点」「違うアプローチ」という武器を持つことで受注できることも。ゼロワンもライバルになる!


4.モチベーション(やる気)を高めるマネジメント

【キーワード】仕事の報酬は自分自身の成長にある!
【解説】仕事の報酬はお金。そんなことを考えていた自分に、「若いときに大きな仕事をする機会を得ると、その先に、自分の成長した姿が見える」という課長の言葉が、心に強く突き刺さった。


5.主体性を醸成するマネジメント

【キーワード】真っ先に手をあげよ!その先にチャンスがある
【解説】「この仕事をやってみたい。でも私なんかが・・・」と逡巡する自分に、「失敗してもいいからやってみろ。責任は自分がとるから」と、肩に手を置いてくれた課長。大きな勇気をもらい、真っ先に手をあげることができた。


6.透明性のある組織マネジメント

【キーワード】透明性=信頼=納得 こここそが、マネジメントの肝!
【解説】仕事の配分、知見の共有、評価の納得性。チーム内の誰もが平等であり、すべてにおいて透明性のある組織では、相互の信頼が構築される


7.上司との関係性で、背中を見せるマネジメント

【キーワード】部長がダメならその上の役員に直訴せよ!
【解説】組織(=課)のトップである課長のあるべき姿。組織や部下のやりたいことを実現するのが課長の役割。部長がNOであれば、その上の役員に、最後は社長にも直訴する志を持つ。


8.部下との関係性で、部下を守り抜くマネジメント

【キーワード】部下が上るハシゴは絶対に外すな!
【解説】部下よりも上司の顔色を伺う課長は、最後に部下の仕事のハシゴをはずす。課長であれば、自分の部下を見よ!そして、最後まで守れ!


9.チームの総合力を高めるマネジメント

【キーワード】うちの課長は最高(最強)!と思える幸運
【解説】様々なタイプの課長が存在する。自分の背中を見せる課長、部下を鼓舞する課長、密なコミュニケーションを大切にする課長。いずれにしても、よい組織のメンバーは、「課長は最強」だと感じるものだ。


10.育成マネジメント

【キーワード】自分よりも優秀な部下を育成せよ!
【解説】弱い課長は、部下が自分より優秀であることを恐れる。一方、最強の課長は、部下をライバル視することなく、逆に、部下が自分を超えていくことを歓迎する。

山本 真規子(やまもと まきこ)

NPO法人 最長の課長研究会 理事

立教大学法学部。1988年リクルート入社。ネットワーク事業、広報室、金融新規事業、マーケティング局、ネットマーケティング局などに従事。広報室では、管理職向けの教育メディア『マネジメント X』を立ち上げ、課長層(ミドルマネジメント)の育成に携わる。
2011年11月、株式会社Human&Mindを設立。GCDF-JAPANキャリアカウンセラー、広報・宣伝・プロモーションアドバイザー。