あらゆる問題の元凶は、無関心にある NPO法人 最長の課長研究会 理事
木村 樹紀(きむら しげき)からのメッセージ

最強の課長への道とは、人の可能性を信じ向き合い続け、人の可能性を拓くこと。
結果として、人は本来持つエネルギーが開放し、パワフルで愛情深く自己表現に満ち生き生きとした状態となる。

そんな人たちが溢れる世の中にしようじゃないか。
そのための運動が「最強の課長への道」。

ただ、その道は険しい。

人が人に関わる文化が根付くためには、ノウハウではなく、関わる上司の「人に向き合う覚悟」が決め手。

「十年樹木、百年樹人」という諺がある。
一年先を思うなら穀物を育て、10年先ならば木を育て、100年先を思えば人を育てる。
そんな心持をもって人と接することができる社会(会社)ってステキ。意欲が湧く。

しかし、そんなスタンスでヒトと接し続けるのはどうも想像がつかない。

亀井勝一郎「割り切りとは精神の弱さである」という言葉でいつも自分を窘める。
一年先の目標はイメージしやすい。10年先といわれるとピンとこない。100年先など言わずもがな。
時間軸が長くなれば「答えのない問」と向き合い続けることになる。知的体力と強い精神を持たねば「人を育てましょう」などと安易に言えぬほど、自身の精神は脆い。
企業収益と社会への提供価値、短期業績と人材育成・・・双方を同時実現するのがマネジメントならば、矛盾に悩み、葛藤が続く。葛藤に向き合い、乗り越えることから逃げ、割り切るロジックを考え正当化する自分がいる。
マネジメントに命を吹き込む要諦は「本気で人を育てる」覚悟のみ。
そんな精神力がヒトへのコミットに求められる。

人が人に関わることは煩わしい。関わる側も、関われる側も。
しかし、世界の問題の元凶は、昔も今も「無関心」にある。

さぁ、目の前の人に「心を込めて」向き合おうではないか。

木村 樹紀(きむら しげき)

NPO法人 最長の課長研究会 理事

株式会社リクルート 人材組織開発室 キャリア開発部 部長
1989年リクルート入社。採用を中心に人事部を経て広報室。就職Shop事業を立上げ。
分社化後リクルートキャリア・ジョブズ人事を担当。リクルート再統合後HR人事部を経て、現在はキャリア事業開発部を担当。